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関口知宏BBSで・・

そろそろなんか書かなきゃなあ~と思いながらサボってたここですが・・相変わらず「関口知宏」の検索で来られる方が多いので、ここいらでまたちょっと関係あるネタで・・・

公式掲示板に、毎週FMラジオで放送の番組「エコトレイン」をレポートしてくれるこまめでとても分り易い文章を書いてくれている方がいるのですが、今週のそのレポートに「蕎麦」の文字を発見。

ジャーナリストでもある四方洋さんがゲストで、蕎麦はエコになるという話らしく(詳しい内容は関口知宏BBSをご覧ください)、そば農家を名乗っていた私としてはウ~ン言いたいこといろいろあったんだけど、先日ここでヘタこいてしまった私・・ちょっと自粛しておりました。

でもやっぱりちょっと言いたいことがあったので、この自分のブログでお話しします。

蕎麦はエコという事を聞いて、蕎麦を作っている本人がエッと思ったのですが、要は休耕地に作物が作られ自給率が上がり、地産地消・・つまり輸送コストがないので燃料も使わず省エネ、しかも健康食ということなのですね。でも蕎麦に限らず、農業は緑を育てて水を循環させてもいるのである意味エコ的な職業なのですけどね。

蕎麦はもともと、お米や麦を作れないような山間地や乾いた土地でも栽培できる穀物として、米が不作で食べるものがないときにも短期間で栽培できる作物としてつくられ、ヒエやアワのように雑穀のなかまで、昔は粗末な食べ物でした。

でもそれが江戸時代屋台のそばとなり、そば切りとして江戸前で高級品になっていった(殿様も食べるようになりました)ために、いまでもお店によっては高級品っぽかったり、駅の立ち食い蕎麦のように手ごろな大衆の食べ物だったりします。蕎麦は高級料理と思っている方もいるようですが、それは都会の老舗蕎麦屋さんで食べるから。田舎に行ったら手ごろな値段で美味しい蕎麦を食べさせてくれるところはいくらでもありますよ。

ラジオでは休耕作物と言われてたそうですが、正確には米の代わりに作る代替作物です。休耕地に作ろうとしても湿地が苦手の蕎麦は水田地などには不向きだったりします。(最近は暗きょという排水設備がされてるので水田地でも作れますけどね。いまは減反政策のために作られているところもあります。)

自給率という話もありましたが、最近は国産への需要も出てきたり、自治体からの助成などもあって蕎麦栽培はちょっとずつ増えてきてはいるんですよ。ただやっぱり需要と供給、収入と支出のバランスが絡んでくるんですね。

近年、国産の蕎麦も見直されて、こだわりをもつお蕎麦屋さんは国産を使ってくださいますが、多くのそばを扱うお店では輸入品に頼っています。その理由の多くは価格の違いで、そば屋さんも採算性を考えるとそうせざるおえないのかもしれません。

じゃ、国産も安くしてあげたらと思うかもしれませんが、私達(農家)も最低限暮らしていける利益はあって欲しいのです。(私達はボランティアではないですから)種や資材代、燃料代などの経費を引いて赤字にならない値段を考えると、輸入品よりも高くなるのが現実です。これは蕎麦に限らず、他の作物でも言えることなんですけどね。

自給率が上がらない要因は、農業が大変という理由だけでなはいと私は思います。政府米が余剰気味とか、野菜が豊作で畑で廃棄というNEWSを皆さん目にしたことがあると思います。実際には余るくらい作られている作物もあるのです。お米などは消費によるものが多いですが、野菜などは価格が落ちるために廃棄するのです。一般消費者の方はえ?捨てるくらいならちょうだい!と思うかもしれませんが、一つの野菜を作るために農家は種や苗を買って、時にはビニールを使って育てたり、病気にならないように農薬を使ったり、出荷の時は袋や段ボール箱などの資材を使ったり輸送するのに燃料を使ったりします。その経費よりも出荷の値段が下がってしまうために、出荷すればするほど赤字が増えてくるのです。(しかもここに人件費は入りません)農家の人だって何も好きこのんで自分の育てた作物を捨てるようなことはしたくないですよ。でもタダであげてしまったら消費が減って更に価格が下がっていく。悪循環するのです。価格暴落を防ぐためにはこうするしかないのですよ。また自給率が低いと言われる麦や大豆などの穀類も、私達作る気持ちはあるのです。でも、粒が小さいとか色が悪いとか、実需者(買い取り側)が選り好みをするのと、海外物とのバランスで価格が下がっていくため、これもまた赤字経営に。(キロあたり数円にしかなりません)いいものを作れば買ってくれますよと言われても、限られた値段では経費もかけられないし、儲けがなければ作る気力は減退します。自給率は作る人と買う人・使う人・食べる人がいて、上がるものだと思います。それぞれがうまくいく循環が成り立たなければ、生産者だけが頑張ってもダメなような気がします。

それから、ラジオでは農村と都会の「二地域居住」して、定年したら農村に比重をおくという提案があったそうですが、かなりの気力とパワーがいると思います。専業農家の人が聞いたら、きっと農業なめんなよ~と言いたいかもしれませんね。

私達が相手にしているのは、動植物です。いのちです。自然です。毎日が同じではなく刻々と変化していくものですから、たまにのぞきに来るくらいでは少しの変化に気づけません。生長の度合いは目に見えるでしょうが、病気になったり生育が悪くても早く気づいてあげられないので、気づいたときには手遅れということもあります。まるで子供を育てているような感じですよね。それに自然は恵を与えてもくれますが、時として荒れ狂ってせっかく育てたものをめちゃめちゃにしてしまうこともあります。天候の状況を見ながら被害を防いであげる事もしなくてはなりません。考えていたよりもずっと簡単なことではないかもしれません。それに農業はじめるには(借地でも)土地を確保しなくてはならない、道具をそろえなくてはいけない。都会の人が農業始めるには準備の段階からいろいろと大変かもしれません。

そして農村生活では、都会では敬遠されていた隣近所のお付合いも大切です。郷に入らずば郷に従えということわざがあるように、そこに居住をかまえたならばそこのしきたりに習わなければなりません。最近TVで各県民の風習がクイズになるように、入ってみるといろんな習わしがあることに驚くこともあると思います。(農村育ちの私がすぐ隣町に嫁いできただけでも習慣の違いに驚いたことがあるのですから・・)冠婚葬祭から様々な行事など、都会では経験のない集会など多々あるかもしれません。初めは煩わしいと思うでしょう。でも地元の住民とお付合いすることで信頼関係も結べますし、もしもの時は助けてもらえるなど強い見方にもなっていきます。都会と田舎を年中行き来していたらこれが結構難しいかもしれません。田舎の人間はそう簡単によそ者を受け入れてはくれませんよ。そのかわり心開いて飛び込んでいけば、きっとみんなやさしく歓迎してくれるでしょう。(まあ、田舎でも口うるさかったり、ちょっと変わり者もいたりするので大変でしょうけど・・)田舎の人と接する、そのヒントは関口さんの列車の旅にもあるかもしれませんね。

ありゃ、なんか話題がタイトルとはだんだん違うものになっちゃったかな・・・

でもこれだけは言わせて・・

これだけ書くと、やっぱり農業は大変。あこがれだけじゃ農村生活できないな~と思われるかもしれません。でも、農業している私達は重労働とか苦労とか収入がなくて大変とかばかり思ってるわけじゃあないですよ。実際、重いものや力のいるところは機械がやってくれるところもあるし、関口さんが大室山ライブのブログで「手軽で便利で簡単」になっても幸せになれてないということをいってましたが、私達はそのおかげで重労働からは解放されてます。仕事も早く片づくので休養がとれます。手軽で便利で簡単がなかったら農家の女性達は救われなかったでしょう・・。

正直、私も農家に嫁いだときは「私は農業と結婚したんじゃあない」と思ってた時期もありました。でもこれまで続けてこられたのは大変な中にも楽しさがあったからです。いえ、大変だからこそ返ってくる喜び・楽しさも大きいのでしょうね。私達の仕事は会社のように与えられた仕事をこなすのではなく、自分たちで選んで、経験と工夫を駆使して自然と闘いながら皆さんの口に入るものを作りあげている仕事です。短期間で何作も作れる作物もありますが、ほとんどは年1作しか作れない、年に一度だけのチャンスをものに出来るかどうかの勝負事をしているようなものです。だから種を蒔くときはいつも、「今年もがんばろう」という気持ちで始め、手間をかけて、収穫したときに「やった~」という満足感が得られたときは何とも言えない気持ちになるのです。しかも外部から認められたらもっとうれしい。私達がカルビーで顔写真入りパッケージを作ってもらった時がまさにこの気持ちで、この喜びが味わいたいがためにまた来年も頑張ろうと作ってしまうわけです。それに、よく我が家に仕事に来る人達が言うことは、自然の中で大声出せるから気持ちいい、ストレス発散になる。どこの職場いっても人間関係や上下関係などでぎくしゃくしているもんだが、ここ(我が家)はそういったことがないのでほんとにホッとするということをいわれます。つまり開放感というか、自由さがきっと感じられるのでしょうね。苦労はあってもそれを越える喜びがあるから農業している人は続けられているのだと思います。

都会の人がいきなり田舎に行って農家なんか出来ないなと思うかもしれませんが、そんなことはありません。私ら農家の嫁はみんないきなり農家にやって来て仕事をしてるんですから。出来るかどうかは、本人の田舎の人と暮らしの中に入って本気でやっていこうという気持ちしだいです。ラジオでは「二地域居住」案が出ましたが、何も初めから農家にならなくても地元の農家で雇われ仕事をしながら、給料をもらいながら農業を勉強して、自信がついたら自分で農業するなり、そのまま給料もらいながら農業に携わっていくという選択も現実としてあることを私は言いたいです。

Westpotatoall3_2 今年の私達のポテチパッケージ用の写真を見てください。年配もいるけど若い人達もたくさんいるでしょう。みんな後継者や従業員達ですが、とってもいい顔しています。大変だけれども楽しみを見つけながら仕事をしている顔です。実際にこんなふうに頑張っている若者もいるわけで、決して悲観的なことばかりじゃないことを皆さん知ってください。

・・と。エコとは関係ない蕎麦と農業の話になってしまいましたが、以外と情報だけで農家の本音のところは知られてないようなのでほんの一部ですが書いてみました。なんかたまに書いたらえらく長文になってしまったな~

しっかし、BBSでレポート書いてる「なみこ」さんとやら。ほんとにマメで、言葉の表現もうまい方ですね。私なんかここ書くのに1日かけてるのに、彼女はその日のウチに書いてしまうんですから・・。私のこのブログなんかは見てないとは思いますが・・、ホントにご苦労様といいたいです。

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コメント

亜季良さん こんにちは
関口さんのラジオは聞いていましたが、この時急に蕎麦がエコなんだ!美味しいんだ!となって、え?何がどうして?他の物じゃダメなの?とか色々疑問がありました(^^; 蕎麦を食べよう!って言われても国産を食べなきゃ意味ないしなぁって思ったし。ラジオ番組は限られた時間しかないので伝えるのは難しいのかもしれませんね。亜季良さんのお話で蕎麦のことを理解できたし、農業というものを感じることが出来ました。二地域居住のお話は、亜季良さんが提案されているのと同じことを言っていたように私は聴きました。
ポテトチップのパッケージ写真今年も楽しげで暖かい空気が伝わってきますねー

投稿: さとべりぃ | 2008年8月24日 (日) 21時26分

 こんばんは、と言うよりもう、おはようございます、でしょうか。はじめまして、「なみこ」とやらです(笑)。
 何となぁーく関口さんの名前から検索していったら、こちらに辿り着きまして、そして、何となぁーく読んでみたら、明らかに私めのことが・・・。コメすべきか迷ったのですが、ま、あの拙い文章を読んで頂けただけで、とても有難い事で、あちらの時と同じように御礼だけはお伝えしようと思い、書かせて頂くことにしました。
 読んで頂き、ありがとうございました。
 あの放送を聞きながら、亜季良さんのことを考えてました。この話、プロが聞いたらどうなんだろうって。
 私の母は茨城の農家の生まれで、農作業やその当時の色んな話を懐かしそうに話して貰ってますが、収入が安定している方がいいという理由で、サラリーマンだった父と結婚しました。そんな母から生まれた姉は、北海道の農家(お米も作っていますが、主には競走馬の生産です)に嫁ぎ、母伝いですが姉の様子を聞くと、土地が空いていても助成金(?)の関係もあって、むやみやたら作る訳にはいかない、という話を聞きました。
 私自身はアパートのベランダで、植木鉢にハーブを育てる程度のことしかしていないので、あれこれ言えた義理ではないのかも知れませんが、農業に対してちゃんと向き合うきっかけとして、四方さんたちがしている方法も一つとして「アリ」なのかなと思いました。一人の人が、ここの畑で土作りから収穫まで、はとても初めからは無理ですが、多分、四方さんたちは、数人のグループで一つの作物を、としているのではないかなぁと思います。再三農業は大変!と言ってましたから。その中から一人でも二人でも、農業をやっていこうという人を出そうとしていると思います。そんな、気の遠くなるような、焼け石に水のようなやり方で、と見えるとは思いますが、それでも今やらないと!という気持ちから、そういう方法で動いているような気がします(って、勝手に私が解釈しているだけですが)。
 プロから見たら、イライラすることもあるとは思いますが、土に触れたことのない人間の中にも、日本の食糧事情を考えたり、農業に憧れている人間もいるので、可能な限りで良いので温かく見守って頂けたらと思います(私も出来たらやりたいと思っているくちなので)。

 亜季良さんのお話、色んな方に読んで頂きたいなぁ。私が書いてる事なんて、ラジオの写しでしかないですから(なんて言ったら怒られるかなぁ)、実際に携わってる方の話の方が、響くと思うのですが。今度農業に関係したお話の時は、躊躇せずにビシッと書いて貰えたら嬉しいなぁ。
(あの場では書きませんでいたが、私もあの写真見た時は、「プロのメイクとカメラマンが撮るとこうも若くてカッコよく撮れるんだぁ」と思いましたから。あ、元がいいんですね。すいません)

 亜季良さんのお住まいの方は雨、どうですか?場所によってはあと数日で刈り取る予定だった稲が、水や泥をかぶってしまい、悲しそうな様子をニュースで見ました。亜季良さんのところは無事であることをお祈りしています。

 半分頭の寝た状態で書いたので、ただ長いだけで大した内容はないと思いますが、このまま送信します。基本、いい加減な性格なので、あ、そういうヤツなんだ、と思いながら向こうもたまに読んで頂けたら幸いです。どうも、長々と失礼いたしました。おやすみなさい。

投稿: なみこ | 2008年8月30日 (土) 05時00分

さとべりぃさん、コメントありがとう・・・・て、今ごろ旅中で電車の中かな?
自分のブログなので、適当にブツクサ書立てただけでしたが、見てもらえただけでもうれしいです。
我が家「荒川アグリ」のHPに、ウチが原料提供しているお蕎麦屋さんを紹介してますので、機会があったら行ってみてくださいね。
大室山のある伊東近くの、熱海の多賀にもありますので、大室山行かれた際には是非・・・。

投稿: 亜季良 | 2008年8月31日 (日) 12時02分

なみこさん、見つかっちゃった?
あちらではよくお見かけするお名前なのではじめましてと言う気がしませんが・・・
こちらこそ、読んで頂いて、コメント入れてくださってありがとうございます。
アクセス解析見てるとせっきーファンと思われる方がたくさん来てくれてるんですが、皆さんコメントしづらいようで・・でもこうして返事してもらえるとやっぱりうれしいですね。
そうですか、お母様が茨城の農家出身で、お姉さんが北海道に。不思議な縁というか神様は不思議な糸をつないでくれますよね。私も実家は農家で両親は絶対農家だけは行かせないと言ってたのに、好きになった相手は農家の長男でしたから。なぜかそういう結び方を神様はしているようで・・・。
まあどんな職業だって楽だと思うような仕事はないですよ。大変なのは農業だけじゃないです。要は自分に向いてる仕事が出来ているかどうかですかね。
最近はネットでも非農家の若者が農家などに行って仕事を手伝うというか、ボランティアとバイトを掛け合わせたボラバイトという仕事があって、今年我が家もここに求人を出したらたくさんの応募がありましたよ。農家に興味のある若い人達も結構いるもんだなと実感しました。

雨の心配もいただきありがとうございました。
ここ数日の雨はほんとにすごかったですねー。なみこさんところは大丈夫でしたか?
ウチは昨日、乾く間もなく追い打ちの雨に降られて芽が出たばかりの蕎麦に被害が出ています。田んぼもなかなか水の退かないところもあり、今年の稲刈りは遅れそうです。
でも幸い我が家は崩れ落ちるがけもないし、氾濫する川もなく、わりと高台なので浸水被害もないので、まだいいほうかなと思ってます。

あの、私もなかなか気まぐれな方で、コメントのレスも遅いし、メッセージ書く間にお客さん来たり、他の用事で出かけたりとなかなかまとまんないんですが、こんなところで良かったらまたいつでも来てくださいな。
あちらでのレポートは、楽しみにしています・・と書くとプレッシャーになるかと思いますので言いません。また書込みがあったら読んで楽しませてもらいますね。

投稿: 亜季良 | 2008年8月31日 (日) 15時18分

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